司法書士事務所・リアイランス事務所

HOME サイトマップお問い合わせ


2006年11月
2006年10月
2006年08月
2006年06月
2006年05月
2006年04月
2006年01月
2005年12月
2005年11月
2005年10月
2005年09月
2005年08月
2005年07月
2005年06月
2005年05月

リライアンス事務所

〒171-0014
東京都豊島区池袋2丁目
13番2号 金子園ビル8F
TEL :03-5979-1911
FAX :03-5979-1910
メールはコチラ

« 2006年08月 | メイン | 2006年11月 »

2006年10月06日

少額訴訟の風景(呼び出されたら無視せずに)

 「そんなこと今説明されてもよくわからないのに、契約のときにわかるはずないと思わない?」う~ん裁判官も意外と厳しいですね。

 被告はそれを聞きながら少し背中を後ろに反らし、(そんなこと言われても・・・)という顔をしています。といっても後ろから顔はよく見えないのですけどね。

 原告はというと、裁判官の発する言葉にうんうんと頷きながら、困った顔をしている被告の顔を自信ありげに見ています。その様子は一見すると、上司が会議で部下の一人を責めているところを、もう一人の上司寄りの部下がそうだそうだといった感じで加勢しているようにも見えます。


 というように見えたのも、今回私が初めて参加した7月の裁判ウォッチングの対象が少額訴訟手続であったからです。
 少額訴訟では、通常の裁判と違い、裁判官は法服(黒い服ですね)を着ていません。裁判をする場所もよくテレビで見るような一段高い場所に裁判官がいるというようなこともなく、ラウンドテーブルと呼ばれる、会社が会議で使うような丸いテーブルを関係者が囲んで行っているからです。これは一般の人にこの少額訴訟を身近に利用してもらおうとか、日頃立ち入ることの少ない(そうでない人もいるでしょうが)人達にリラックスして裁判の場に臨んでもらおうという、裁判所の配慮によるもののようです。


 ところで、その日の東京簡易裁判所の4階では、いくつかの法廷で少額訴訟を行っており、私たちは本日の予定表を見ながら面白そうなもの、「面白そう」というのは不謹慎なので「興味深い件名」をチェックしながら、そっと傍聴席に着くのですが、期待していた内容でない場合や、当事者が欠席していた場合などは、またそっと外に出て次の法廷へと移動していました。

 全部で4名の裁判官の裁判の進め方を見ましたが、なかなか皆さん個性がありますね。見るからにまじめそうな方、一人だけ法服を着ていた方、気が短そうな方、冒頭に出てきたような押しの強そうな方などなど。そういえば裁判傍聴がファンのなかには、お気に入りの裁判官がいるという話も聞いたことがあります。そういうところから裁判傍聴に来るのもいいのかなあ、などと裁判とは全く関係ないことを思いながら傍聴をしていたら、話の筋が全くわからなくなってしまいますので、そういうときには次の法廷へと移りましょう。


 裁判を傍聴していると、1人の原告と複数の被告との間の裁判が連続して行われる場面に出会います。これは裁判を傍聴しているだけでは、何が行われているかよくわからないのですが(上記の文章からでもよくわからないですよね)、先ほど出てきた法廷の予定表を見ると、よくテレビで「ご利用は計画的に!」とか言っている業界の会社が、原告として起こしている訴訟であることがわかります。このような場合は、被告(ご利用をしている方)は大抵欠席なので、原告の請求どおりに事が運んでいくようです。見ている方はあまり興味深くない内容ではありますが、これで判決が出てしまう被告からみれば、重大事の割に、結構あっさりした手続きで終わってしまうと感じる場面でした。もっと欠席している被告は、このような裁判がされていることすら知らないのですけれど。


 ところで、最初に紹介した裁判の結末ですが、うんうん頷いて「全面勝訴!」と思っていたかも知れない原告は、裁判官から「まあそうはいっても、そちらにも譲歩すべき部分はありますね」というような内容を被告に対するよりは優しく言われ、そのまま和解へと向かっていったのでした。原告被告双方の言い分が裁判の場で出揃った場合には、なかなか片方が全部正しいというようにはならないもののようです。


 というわけで、裁判所に呼ばれるようなことがあったら、とりあえず出席はしようという結論に達した一日でした。 (G)

裁判ウォッチング | 09:36 | コメント (0) | トラックバック

カレンダー

2006年10月