|
１ 過払い金返還請求とは
キャッシング（金銭消費貸借取引）において、利息制限法で定められた利率より高い利率で契約し、返済を続けていた場合、後日利息制限法上の利率で計算し直すと、元本がなくなり、払いすぎていた状態となることがあります。これを過払い金と呼び、これを取り戻すことを過払い金返還請求と呼んでいます。
２ 過払金返還請求権の消滅時効とは
過払い金の取り戻しは、取り戻すことのできるときから１０年間経過すると消滅時効という制度によって取り戻すことができなくなります（民法１６７条１項、債権の消滅時効）。
３ 最高裁の判例
従来、その１０年間はいつから始まるのかについて争いがありましたが、このたび、原則として取引終了時から起算するという最高裁判所の判決が出ました（過払金返還請求権の消滅時効の起算点についての判決、平成２１年１月２２日（第一小法廷）、３月３日（第三小法廷）、３月６日（第二小法廷））。
そこで、返済を続けて完済した場合、取引終了時から１０年間は払い過ぎた差額（過払い金）を取り戻すことができます。
リンク先
http://www.courts.go.jp/search/jhsp0030?action_id=dspDetail&hanreiSrchKbn=02&hanreiNo=37381&hanreiKbn=01
|
