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事務所雑感


東京国立博物館「妙心寺展」

 評判良いらしいのですが、興味を引かれる展示が少なく、あまり印象に残っている事柄が少ないのが正直なところです。
 感想です。
 歴代住職の肖像画がたくさんありました。学校に飾ってある歴代校長先生のようなものでしょうか。妙心寺は禅宗だから水墨画と思いきや、実にこれがポップな印象。しかしながら皆様お坊さんですから、坊主頭で、袈裟を身につけ椅子に座っているという、すべて同じスタイルです。
 このような様式化を余儀なくされた中、絵師が、袈裟、椅子の模様・色・形になんとか独創性を発揮しようとしているように見えたところが面白かったです。それが楽しげなパッチワークの模様のようであったり、はたまた、まるでクリムトのようにあでやかであったりして。
 また、狩野探幽作の「春日局」がありました。春日局は、堅いものをバリバリ噛めそうな面立ちをしていることが分かりました。
 今回の私の一番は狩野元信の「瀟湘八景図」、水墨障壁画「四季花鳥図」です。明晰でとても安定していて、つけいる隙がありません。元信は狩野派の祖ですが、最初からこんなに完成されてしまっていたのですね。
 その後狩野派は永徳、探幽と別のタイプの天才が出るわけですが、それ以外の方は大変だったでしょうね。模写をいくら重ねても、模写はあくまでも模写でお手本を超えることは出来ず、かといって自分の思いをこめた生きた線を引いても、お手本を超える才を持った人は少ない無いわけで。400年もの時の流れを超えて、このような展覧会に出てくること自体が名品の証明ですが、違いを比べてしまいます。
 お薦め度 ☆〜☆☆
 上記以外にも展示されている国宝、重要文化財はたくさんありますので、詳しい情報、画像は尊敬する下記ブロガーさんのページでご覧になって下さい。尚妙心寺展は31()までの展示ですが、そのあと3月24日から京都国立博物館で特別展覧会が開催されます。
 いつづやの文化記号
 http://izucul.cocolog-nifty.com/balance/2009/01/index.html
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 弐代目青い日記帳
 http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1640


 (写真は本文とは関係ありません)

 
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